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@快吏の日記および妄想などが飛び交う(予定)散々なところです。
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前にPixivに上げたものですが、ここにはPixiv知らない人もいると思うので~

昨日に引き続き、酷い妄想というかねつ造というか。



お二人とも大人です~


大人好きだな~私。

小説はこの下↓



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ボクの指をくいっと引っ張って、娘は聞いた。

 

 

「なんでととさまはこの人を見ると泣きそうなお顔をするの?」

 


ボクは一瞬息を飲んだが、それを娘にはわからないように笑顔をつくって
頬を撫でた。

 


「この人が大事な人だからですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクは三十路を迎えた。
周りが結婚してく中、未だに一人を貫いていた。
それには理由があった。
他人が聞いたら、それは随分と馬鹿らしい事に違いない。
だけど、他の誰かと寄り添い生きていくなんて、ボクには考えられなかった。
それを他の人に言っても仕方ないし、理解してもらおうなんで思っていない。
だから、家族に『結婚しろ』と言われても、青峰君に『お前いい加減、身を固めろよ』と言われても
首を横に振るだけで拒否し続けた。
そのおかげか、今ではほとんどの人がボクに結婚を勧めることはない。
もともと頑固なボクの性格を理解してのことだとも思うが。

 

 

 

そんな中、彼女に出会った。

 

 

 

いつもは通らない公園を、気まぐれで通った時の話だ。
日曜日。空には雲一つなく、綺麗な青のグラデーションが上に広がっている。
太陽は眩しいくらいに降り注ぎ、地面にはくっきりと影をつけていた。

噴水の近くの木の陰にあるベンチに座る。
公園の入り口の自動販売機で買ったカフェオレを開けた。
噴水には、今日が温かいこともあり、親子連れが多かった。
水が太陽の光に反射してキラキラ光る。
カフェオレを飲みながら、噴水がキラキラと動く様子を見ていた。

飲み終わった頃に、一人の女の子が噴水の縁をふらふらと歩いているのが見えた。
明るい黄色がかった髪を腰のあたりまで伸ばし、ピンクのワンピースを着た女の子だった。
噴水を見ながら楽しそうに歩いている。
だけど、明らかに危ない。
今にも噴水の中に落ちてしまいそうだ。
周りを見渡すが、誰も彼女に気づいていないようだった。
空き缶を木の近くに置いてあったゴミ箱へ投げ入れ、噴水に近づく。

近づくと、彼女もこっちに気がついたようで、「あっ」とボクを指差した。

いきなり指を突き付けられて、相手は子供とはいえ、いい気はしない。
少し、ムっとしたのを感じた刹那、

彼女はボクを指差したまま、ゆっくり後ろへ倒れていった。

ボクは思わず走って、彼女の手をとり、そのまま抱きしめる形で

 


噴水へのダイブ。

 


大きな水音に、噴水の周りにいた人たちが一斉にこっちを向いた。
ボクは彼女を抱きしめたまま噴水の中に正座。
腰まで水につかっていて、全身びしょ濡れ。
胸に抱いた彼女も驚きのあまり固まっていて、目を見開いたままだった。
ハッと我に返り、彼女と目を合わす。

「大丈夫ですか?」

と聞くと、見開いた目をゆっくりとボクに向けて、

「うん。」


とうなずいた。
その言葉にほっとすると、ずきずきと膝が痛みだし、ボクは膝を強打したことを知る。
あまりの痛さに動けないでいると、弱い力で髪を引っ張られた。
どうしたのかと腕の中の彼女を見ると、にこにこしてて
目を輝かせてこういったのだ。

 

「おそらといっしょの色!!!」

 

 

 

 

『黒子っちの髪の色は、空と同じ色っスね』

 


彼の声と重なった。

 

 

 

 

 

それから、周りで見ていた人たちが手を差し伸べてくれて、噴水をでて、水道でコケを落とした。
彼女の親は気付いていないのか、駆け寄ってくることはなかったから、彼女も一緒に洗ってあげた。


「おかあさんは?」


と聞くと、彼女はさみしそうに首を横に振った。

 

「一人で来たんですか?」

 

こくんとうなずいて、ボクの濡れたシャツの端をきゅっと握ってくる。

不思議に思ったが、特に気にすることもなく、一人で来たんなら、送ってあげようと


「お家はどこですか?」


と続けた。


彼女の家は孤児院だった。
小さな孤児院で、庭では4,5人の子供たちが遊んでいた。
孤児院の門にたどりつくと、握っていた手がきゅっと力を強められた。
それは、まるで帰りたくないと言っているようで、

ボクは彼女と視線を合わせる。
ボクがしゃがむと彼女はボクの目をじっと見つめ返してきた。
少し釣り目で、大きな瞳。
まつ毛も長く、顔も整っていた。
何よりも髪の色が彼と似ていた。

さっき重なった彼が、頭の中でボクに笑いかける。


「名前はなんて言うんですか?」

 


「りょうこ。」

 

 

 

ボクは、運命だと思ったんだ。

 

 

 

 


「りょうこさん。ボクの家族になりませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あれから半年、彼女はボクの家で暮らしている。

もちろん、娘として。

 


このときのボクは考えもしなかった。

 

 

 

 

娘がボクと彼を再び結びつけることを。

 

 

 

 

 


※設定という名の妄想メモ

黒子テツヤ
30歳。普通のどこにでもいる会社員。会社のクラブでバスケットをたまにしてたりしている。
今でも黄瀬を思っていて、そのために結婚をしないと決めている。

黒子涼子
黒子が養子にもらった女の子5歳。
髪の色が黄瀬と似た色をしている。顔もちょっと似ていると黒子は思っている。

黄瀬涼太
30歳。最近までアメリカのプロリーグにいた。30歳を機に日本に活動を移す。
モデルも並行して続けており、街中でも黄瀬のポスターをよく見かけるし、CMでも起用されている。
高校卒業後、アメリカにいったため、その後暫くは黒子と連絡を取っていたが、今は疎遠となっている。
まだ、黒子のことが好き。


青峰
桃井たんと結婚。二人してアメリカで生活中。子供もいる。


その他キセキもアメリカでぶいぶい言わせてたりそうでなかったり。

 

 

ただの妄想の暴走なので、細かいことはてけとう
アメリカのプロリーグとかよくわかんない/(^q^)\

ここまでお付き合いありがとうございました!!

 

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プロフィール
HN:
@快吏
年齢:
35
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1988/11/03
職業:
黒バス普及隊
趣味:
おえかき
自己紹介:
ジャンプ大好き腐女子。
黄黒と銀新にお熱です。
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